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Foxglove(ジギタリス)とピーターラビット

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お花の国イギリス

イギリスへ越してきてイギリスは花の咲き乱れる綺麗なところだなというのが印象的です。

場所柄も関係あるのかもしれませんが、地元の人は空き地に生える草もそのまんま。

庭先の雑草までもかわいい花を咲かせるので、それはそれで楽しんでいる様子。

 

タンポポに、ポピーとクローバーなどが仲良く一緒に咲いて、気持ちのよい海風に揺れています。

 

我が家のガーデン

そんなこんなですから、我が家のフロントガーデンにはカーネーションやスミレに加えて、町中にあふれているポピーから運ばれてきたのでしょう、黄色のポピーがたくさん咲いています。

裏庭と言えば、アジサイ、薔薇、椿にもみじ、アガパンサスにくわえてお花に詳しくない私にはわからないたくさんの植物が植わっています。庭の中心にはこの家のシンボルツリーとしてドワーフ型に改良されたサクラが植わっていて、日本人の私としては四月になれば桜が見られると思うと嬉しくなってしまいます。

 

 

桃色、黄色、白の芍薬にさつきにつつじ。

もしこの家に四月から住み始めていたら、それこそ椿、サクラにつつじにさつきと言う具合に季節の移り変わりをお花のカレンダーみたいに見て取れたことでしょう。

今はアジサイが咲き出し、早いものは薄緑のつぼみがピンクに色づいて、花びららしくなってきました。

 

 

私の大好きなアガパンサスもすっと伸びた茎の先端に大きなつぼみを膨らませ、割れたその先から濃い紫色を覗かせていて咲くのが今から楽しみです。

 

不思議なお花

さて、このお庭の片隅に、今まで見たことのない背の高い花が咲いていました。

ラッパみたいピンクの花が下向きにたくさんついたお花です。

 

 

雑草かなとも思ったのですが、大きなお花なので大家さんが植えているものかもしれないのでそのままにしていました。

でも、外にお散歩に行ったりするとけっこういろいろなところで見かけるのいったいこの花の名前はなんていうのか気になっていたんです。

 

 

ピーターラビットのおはなしの中で

お花の名前やこのお花は植えてあるもののか疑問にもちつつ、でも取り分け気に留めることなくすごしているとこんなところにその疑問の答えが隠れていました。

それは子どもにピーターラビットの仕掛け本を読んであげていたときのことです。

 

お母さんウサギに頼まれてベジタブルガーデンに蕪を探しに出かけたピーター。

キツネ(Mr. Tod)に気をつけてとお母さんから言われたけれど、たくさんの蕪と人参を目の前にしてついつい夢中になって食べていると、

ふと気がつくとピーターを見つめるMr. Todがそこに。

あわてて納屋に隠れたピーター。

しばらくすると納屋から出てきて急いで来た道を戻り、菜園のゲートをすり抜けて林の中へ。

もうMr. Todはいないみたい。

ほっと胸をなでおろすピーター。

『お花の匂いがする』とピーターは『pink foxgloves』の咲く道をやってきました。

 

とストーリーが続きます。

 

そうなんです、この絵のお花がまさに庭に咲いているあのお花に花も葉っぱもそっくりなんです。

そう、『pink foxgloves』こそお庭に咲いているお花だったんです。

 

 

なるほど、だからこの町の道端や庭先に咲いているわけです。イギリスには昔からあるお花なんですね。

これを見つけたときはなんだか嬉しくなりました。

 

それにピーターがfoxgloveのお花の咲く道を通りながら、『お花の匂いがする』といっている場面。

ピーターはこのfoxgloveの匂いを感じているわけです。

すると、このすぐ後の場面で遭遇す『fox』=『キツネのMr. Tod』とのストーリーの流れをこの部分からも感じることができるわけです。

 

ビアトリクス・ポターの描く原本にもこの『pink foxgloves』は描かれているのかしら。

博識高い彼女は植物学に明るい方だったので、その知識と楽しい物語が融合したピーターラビットの物語は子どものころに読んでも大人になった今読んでも、また日本語でも英語でも、常に新しい発見があって面白いです。

 

『pink foxgloves』について調べてみると

『pink foxgloves』はジギタリス(Digitalis)と呼ばれていて、オオバコ科の仲間らしいく、どうりで生命力にあふれていてどこにでも咲いているわけだと納得です。

ただし、このジギタリスは猛毒があり、その毒を抽出したものを心臓や肝臓の治療薬として用いてきた歴史があるそうで、夫の国でも、このジギタリスを傷薬として利用する習慣があるのだとか。日本でも西洋でも古来から用いられてきたと言うことならば、それなら、日本でもそこら中に咲いていてもいいようなものですが、南関東で育った私は、あまり見かけたことがありません。

どうやら、このジギタリスは涼しい環境を好むようなので、関東南部では生育しづらいのでしょう。イギリスは関東南部よりも涼しい気候なので、その点でジキタリスの好む生育条件にマッチするようです。

色に関しては、我が家の庭にある紫がかった濃いピンク以外にも白や紫、淡いピンクなどさまざまな色があるようです。市の中心部の花壇にもジギタリスの寄せ植えがあって、そこのジギタリスは薄紫と白で涼しげに咲いていました。インターネットで苗を探してみると、本当にカラフルで全色揃えたらなかなかかわいらしいんじゃないかと思ってしまうくらい(でも毒があるのは恐いですけれど・・・)。

 

なぜ『foxgloves』というのか?

『foxgloves』という単語を意味で分けると、『fox=キツネ、gloves=手袋』と言うことになります。なぜそのような名前がついているのか不思議に思ったのですが、理由は花の形が手袋の指に形に見えるからだとか。う~ん、手袋の指には正直見えないな・・・というのが私の感想ですが、どうなんでしょう。苦笑 キツネの指にやっぱり似ているのかしら?

ただ単に単語に分けた説明では納得できなかったので、もう少し掘り下げてみると、どうやら、なぜfoxglove呼ばれているかという名前の由来は定かではないらしいです。説としては『faerie folk』がなまって『folksglove』になったものがあり、『faerie』は古い意味で『妖精』とか『魔法』『魅惑』といった意味があるそうです。そこから推測すると、『魅惑的な花を咲かせる毒のある手袋のような花の咲く植物』といったところでしょう。

ラテン語のジギタリス(digitalis)は『digitanus』、『(thimble shaped flowers=)指貫の形をした花』を意味し、その指がすっぽり収まってしまうような花といった意味をするそうです。確かに、私もこの花を見たときに、花の中に指を入れたくなりました。笑 もしかしたら、昔の人たちも私と同じように感じたのかもしれませんね。

要するに、指が入っちゃうような花ということでいいのかな。

 

さいごに

我が家の庭に咲いている、背丈の高いお花は『ジギタリス』というものでした。別名『foxgloves』とよばれており、ピーターラビットのお話の中に出てきているのを偶然見つけてこの花の名前を知るようになりました。話に出てくるキツネFox』とこの花の名前をかけあわせてストーリーを作ったポターはさすがだな。なんて面白いんだと感心しました。『foxgloves』だなんてなんとも不思議な名前のこの花はどうやら毒があるらしく扱いには注意が必要のようです。名前の由来もいろいろな説があり、『指が入るそんな形の花の植物』というのがラテン名ジギタリスの由来と言うのが無難かなと感じました。もっとキツネと関係が有るのかと思いきやそうではなかったのが意外でした。それよりもこの花言葉が『insincerity=不誠実』と言うのがなんだか嫌だな~と思ってしまいます。笑

単なる庭にある花ですが、名前が不思議だったのでいろいろ調べてしまいましたが、我が家には子どもがいるので、子どもが触らないように注意しないといけないなと言うのが私にとっては一番大切な発見でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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